孤独死物件が買取される理由ですが、言うまでもなく買い取った後にその価格に見合った形での活用が期待できからに他なりません。
確かに、一般的な心理では孤独死物件は忌み嫌われる存在であることは事実であって、法律上も告知義務が生じる可能性が十分にあります。
これは言い換えれば、単にその人の個人的な感情の問題に過ぎないと一蹴してしまうようなものでは決してなく、普通の人はそんな部屋に住むのは嫌だと思うのが当然ですと法律の上でも認めているようなものです。
そのため条件面で折り合いをつけなければなかなか買い取ってはもらえないのですが、この条件面とは要するに価格のことが大きいのは言うまでもありません。
言ってしまえば、心理面でのマイナスに十分に見合うくらいに価格面で安いというメリットを打ち出すことができれば、あとは売り主と買い主の合意形成だけの問題であって、両者納得の上で買い取りが成立することも十分にありえるわけです。
孤独死物件は発見や原因によって、該当性が変わってきます。
例えばすぐに発見されたケースでは事故物件として扱う必要がありません。
ただし原因が自殺だった場合は、自殺物件の両方で扱わなければいけないため、すぐに発見されても事故物件です。
最も厄介なのが長時間放置されたケースで、臭いが取れないなどのトラブルを抱えることとなります。
孤独死物件となた場合、心理的瑕疵の不動産で扱うことになります。
つまりイメージの悪さが問題の根本ということです。
しっかりと対応して生まれ変わらせることで、価値を取り戻すことができます。
まずは特殊清掃業者にお願いして原状回復を試みることです。
次にリフォームやリノベーションをして、実質的に生まれ変わらせることも検討します。
それでもイメージが変わらないようなら、一度解体して土地にしてから販売することも重要です。
問題となる建物がなくなれば、孤独死物件としてのイメージが浮かぶことはないでしょう。